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AUGUST BEER

何でもありのビールの話

05/05/2011

No Beer, No Life. その12

エールの説明は複雑極まりないといっても過言ではありません。味、色、香り、度数に認識出来ないほどに差があります。理由は歴史が違うからで、19世紀後半にラガービールが主流になるまでは、常温で醗酵するエールが主に飲まれていました。その中でも主流は「ペールエール」意味はそのままで「淡色のエール」ですが、ビール通にはこたえられない味で飲み始めると切りがなくなり、食前に飲んでも、食事中でも、食後でも自分の好みで選べるのが嬉しいかぎりです。

このペールエールですが英国のパブでは、「ビター」と呼ばれていて、「ビターを下さい。」と注文すると、「どのビターにするか?」と聞かれる、従ってブランドの種類を知らないと頼めないのです。しかも冷たくないのです。「とりあえず生!」とは大いに違うビール環境なのです。でもそのぬるさに慣れてくると得も言われぬほどに旨くなるのですからエールはそれほどに奥深いのです。

05/05/2011

No Beer, No Life. その13

黒いビールは日本でもポピュラーになっています。そのまま飲んでも良し、ハーフ&ハーフにしても良しと云った魅力的なビールですが、黒ビールの代表はギネスです。このギネスは紛れもない上面発酵の「エール」なんです。窒素混合ガスによって非常に細かい泡が渦を巻きながら上昇してくる「サージング」と呼ばれる現象を眺めているのも楽しい場面なのです

ギネスは18世紀のアイルランドに生まれました。当時は英国の植民地であったアイルランドでは良質の大麦は全て英国に持って行かれ、残り物の大麦しか入手出来ませんでしたが、その大麦麦芽を焙煎して香ばしい味に調え、工夫を凝らしてギネスを誕生させました。今では世界中のパブで飲める黒いビールの代表的ブランドですが、実は英国の搾取に対抗して生み出された匠の技の結集なのです。

05/05/2011

No Beer, No Life. その14

黒いビールの代表がギネスという話は前回書きましたが、焙煎麦芽を使用し硬水仕込みの上面醗酵エールを「スタウト」と呼んでいますが、実はギネスこそがスタウトというカテゴリーを生み出したのです。ギネスのおかげで黒ビールはエールと思ってしまいますが、ドイツでも黒ビールは造られています。「シュヴァルツ」「デュンケル」などと呼ばれている硬水を仕込み水に使って下面醗酵のラガータイプの黒ビールがあります。

ちなみにアウグスビールの「マデューロ」という黒ビールは軟水を仕込み水に使い下面醗酵で造ったビールがあり、味は「ピルスナー」に近いため「ダークピルスナー」というブランドになっています。

この「マデューロ」は「アウグスビアクラブ」並びに「クラブハウス」で飲めますので六本木にお出掛けの際は試してみてください。美味しいです。

05/05/2011

No Beer, Nolife その15

IPAと呼ばれる不思議な名前のビールがあります。「インディア・ペール・エール」のイニシャルを並べてIPAと読みますが、インドで造られたペールエールではありません。

前回のギネス同様にイギリス人は間接的、直接的に旨いビールを生み出すきっかけをつくってくれたのでした。

イギリスは17世紀の大航海時代にインドに進出し、最終的には植民地としてしまい軍隊をはじめとする多くのイギリス人がインドに移り住みました。そのイギリス人は何とかインドでもビールを飲みたかったのですが、当時イギリスで造られていたエールは東インド会社の輸送船の船底で揺られ灼熱の赤道を2回通過する環境ではインドに着く前にとてもじゃないが飲めるものではなくなっていたのです。そこで18世紀末に登場したのがIPAという画期的なビールでした。インドまで無事に到着したペールエールなので「インディア・ペール・エール」と命名されました。どんな製法で造られ、どんな味なのかは次回お紹介します。

05/05/2011

No Beer, NoLife. その16

前回のIPA(インディア・ペールエール)の続きです。18世紀末にジョージ・ホジソンという醸造家が知恵を絞り、アルコール濃度を上げて防腐効果を増進するために麦芽が普通のエールの1.5倍の麦汁を造り、更に殺菌・防腐効果を上昇させるために薬草であるホップを通常の4倍投入したエールを造り出しました。そして万全の構えでインドに向けて送り出したのです。この試みは見事に成功し、無事インドに到着しました。ホップの量が半端でないので極めて苦いのですが、同時にフルーティーな芳香を醸し出します。 このIPAを当のイギリス人が飲んでも旨かったのでイギリス国内でも製造されることとなり19世紀には好んで飲まれるようになりました。このIPAが海を渡りアメリカに渡りアメリカ人をも魅了してしまいました。そして今、日本でも製造されるようになりました。

六本木のアウグスビアクラブやクラブハウスではこのビール何故か男性よりも女性に好んで飲んでいるようです。是非ともお試し下さい。

 

書き手はアウグスビール関係者。ネタを見つけた社員が勝手に綴ります。

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